ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」 スピルバーグ監督による映画版の大ヒットを受けて誕生した新プロダクショ ン、この夏来日!

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ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』が、今年 2023 年 7 月、来日を果 たす。ブロードウェイ史に名を刻む同作のタイトルは誰もが知るところだろう。〈トゥナイト〉や〈マ ンボ〉〈サムホェア〉といった同作を彩るナンバーも、きっと耳にしたことがあるはずだ。多くの歌い 手がこぞってカバーしており、また、フィギュアスケートのプログラムでもたびたび使用される。
ウエスト・サイド・ストーリー
©️Johan Persson
 一昨年、世界中に旋風を巻き起こしたのは記憶に新しい。1957年にブロードウェイ初演、1961年に初の映画化、その後60年の時を経てスピルバーグの手により2度目の映画化で注目されたのが2021年。特にTikTokをはじめとするSNSで話題となり若者が初めてこの作品に出会ったと言われている。映画は、第94回アカデミー賞で、アニタ役を演じたアリアナ・デボーズが助演女優賞を獲得、第79回ゴールデングローブ賞ではコメディ・ミュージカル部門作品賞、主演女優賞、助演女優賞を受賞し、話題を呼んだ。そして、世界のプロモーターは、「ぜひ劇場でミュージカルを再び!」と作品権利者へオファーした。それを受けて、ミュージカルのワールドツアーが昨年12月より始まった。「ウエスト・サイド・ストーリー」を知り尽くしたクリエーター、「フリオ・モンヘ」の振り付け、「ロニー・プライス」の演出は日本のウエストサイド通を、うならせるに違いない。
 ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」を下敷きに、レナード・バーンスタインが作曲、スティーヴン・ソンドハイムが作詞を手がけたブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド物語」は、1957年にブロードウェイで初演。その後ミュージカル映画全盛期の1961年には巨匠ロバート・ワイズとミュージカル版の原案と振付を務めたジェローム・ロビンスの共同監督で映画化され、第34回アカデミー賞で、作品賞を含む10部門を制した。子どもの頃、同作の楽曲を聴き、感銘を受けたスピルバーグは、長い間、同作を再映像化することを夢みていたという。いや、スピルバーグだけじゃない。60年以上前のこの作品に、今なお世界中の多くの人が魅了され続けている。全く衰えるどころか、さらにグレードアップされているとも言える。
ウエスト・サイド・ストーリー
©️Johan Persson
 物語の舞台は1950年代のニューヨークのマンハッタン、ウエスト・サイド。そこでは夢を求めてアメリカにやってきた移民たちが暮らし、差別や偏見に満ちた社会のなかで若者たちは敵対するグループとの縄張り争いに明け暮れていた。なかでも特に激しく敵対し、抗争を繰り広げていたのが、ポーランド系移民で構成される“ジェッツ”とプエルトリコ系移民の“シャークス”だった。そんな中、“ジェッツ”の元リーダーであるトニーと、“シャークス”のリーダーの妹マリアが出会い、瞬く間に激しい恋に落ちる。非常階段で見つめ合うシーンは、全ての人の心をつかんだ。出会ってはならない二人の恋の行方は・・・

現在につながるさまざまな社会問題を内包するストーリーは、格差と分断の時代を生きる私たちの心を揺さぶる。バーンスタインによる楽曲もすばらしい。乱暴にいってしまえば、オペラ、ラテン音楽、ジャズ、現代音楽など、さまざまなジャンルの音楽のいいところ取りである。映画版のサウンドトラックは空前のヒットを記録。オリジナル映画が全米公開された1961年10月にリリースされ、1962、63年の2年間にわたって、全米、全英のアルバムチャートを制した。“感情を踊る”ことを求めたという、ロビンスの振付によるダイナミックなダンスも見逃せない。なお、同作の作詞を手がけたソンドハイムは、のちに作曲家として大成。「ミュージカルの巨匠」と呼ばれるようになる。

昨今のミュージカルは楽曲とダンス、あるいはコンセプトのいずれかに特化したものが多く、それはそれで素晴らしいのだが、そのすべてをこれほどのハイレベルで備え、「すべてが見どころ」と自信を持って断言できる作品は希有だ。『ウエスト・サイド・ストーリー』が、ミュージカルの金字塔と言われる所以はここにある。
これこそ劇場で観るべき王道作品。この夏、世界最上級のミュージカルが日本にやってくる。

ウエスト・サイド・ストーリー
 

ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』

日程:2023年7月5日(水)~7月23日(日)
会場:東急シアターオーブ (渋谷ヒカリエ11階)
生演奏・英語上演・日本語字幕あり

原案:ジェローム・ロビンス
脚本:アーサー・ロレンツ
音楽:レナード・バーンスタイン
作詞:スティーブン・ソンドハイム
オリジナルプロダクション・演出・振付:ジェローム・ロビンス

演出:ロニー・プライス
振付:フリオ・モンへ
出演:来日カンパニー

チケット(全席指定・税込)一般発売 3/25(土) ※先行予約受付中
平日    S席 15,000円 A席 13,000円 B席 10,000円
土・日・祝 S席 16,000円 A席 14,000円 B席 11,000円

公式ホームページ https://westsidestory.co.jp
お問い合わせ   Bunkamura 03-3477-3244 (10:00~18:00)

[主催] TBS/Bunkamura/VIS A VISION/ぴあ/ローソンチケット/TOKYO FM
[協賛] オリエンタルバイオ [オフィシャルエアライン] 日本航空

WEST SIDE STORY
is presented through special arrangement with Music Theatre International (MTI), New York, NY, USA.
All authorized performance materials are also supplied by MTI.