INTAMSYSの日本総代理店である、株式会社フュージョンテクノロジー(本社:東京都豊島区、代表取締役:井上 勤、以下 FT社)は、製造現場で活用が進んでいる樹脂「スーパーエンプラ(PEEKなど)」による、「大型造形」を可能にした3Dプリンター「FUNMAT PRO 610 HT」を、2021年8月1日から販売開始いたします。
産業用3Dプリンター「FUNMAT PRO 610 HT」は、造形の難しいスーパーエンプラ(スーパーエンジニアリングプラスティック)出力に対応した、大型の3Dプリンターで、2ヘッド搭載で各種溶解サポート材との同時造形が可能。
スーパーエンプラの造形が可能になったことで従来の金型製作のコストを大幅削減できるほか、大型の試作モデルや治具、実部品製作といったニーズに対応することで生産性の大幅向上を実現します。
【「FUNMAT PRO 610 HT」開発の背景】
産業用3Dプリンター「FUNMATシリーズ」は、上海に拠点を置くグローバル企業「INTAMSYS」の3Dプリンターブランドになります。
これまでも小型ながらもPEEK造形が安定してできる「FUNMAT HT-E」や、PEEK造形時にPEEK用サポート材も使用可能な、2つのノズルを持つデュアルヘッドモデル「FUNMAT PRO 410」を発売。
特にPRO410はANIWAA(フランスの3Dプリンティング情報媒体)の「2019年度 PEEK材に最適な3Dプリンター最優秀賞」に選ばれ、更に「3D Printing Industry Awards」の最終候補にもノミネートされました。
今回INTAMSYSの日本総代理店であるFT社が販売する「FUNMAT PRO 610 HT」は「PRO 410」を超える事を目標に、INTAMSYSが社是としている「洗練された(スマートな)付加製造方式を現場に」を実現する、フラグシップモデルとして開発されました。
【「FUNMAT PRO 610 HT」の特長】
1.シリーズ最大の造形エリア
ワークサイズはW610×D508×T508mmと大きく、大型造形物はもちろん、造形台の大きさを活かして小型モデルを複数同時に造形し、時間短縮することも可能です。
2.デュアルヘッド搭載、スーパーエンプラ用サポート材も使用可能に
スーパーエンプラ用サポート材「SP5000」も同時販売。そのほか各種溶解サポート材の使用も可能で、これまで大変だったサポート除去も驚くほど簡略化できます。
当社ではエンプラ用のサポート材の取り扱いも充実しております。
3.造形中の歪みが抑えられる、チャンバー温度 最高300℃
これまでのモデルでは庫内(チャンバー)の温度は最高90℃まででしたが、PRO 610 HTでは驚愕の「300℃」まで加温可能になりました。
これにより、歪曲しやすく安定した造形が難しかったスーパーエンプラの安定印刷が可能となります。
【スーパーエンプラとは】
スーパーエンプラとはスーパーエンジニアリングプラスチックと呼ばれる産業用の高機能熱可塑性樹脂のことで、PEEKやPEI(ULTEM)、PPSU(ポリフェニルサルホン)などが知られています。
耐熱性・高温特性・耐加水分解性に優れ、機械的強度が高く、卓越した耐摩耗性や耐薬品性があるため、航空宇宙や自動車産業から、食品加工産業や医療分野・電子産業分野まで様々な業界で使用されています。
【「FUNMAT PRO 610 HT」の概要】
名称 : FUNMAT PRO 610 HT
販売開始日 : 2021年8月1日
サイズ : W1710mm×D1390mm×T2080mm
※上部警告灯(270mm)は含まず。着脱可能
重量 : 1450kg
電圧 : 380V
使用電力 : 17KW
プリントエリア : 610×508×508mm
※実際は設定により各軸-10mm程小さくなります。
積層ピッチ : 0.15~0.3mm
プリントスピード : 30~150mm/s
ノズル温度 : MAX500℃
チャンバー温度 : MAX300℃
位置精度 : X / Y:12.5μm Z:1.25μm
使用可能マテリアル: PEEK,PEEK-CF,PEI(ULTEM)1010/
9085,PPSU,PA(NYL),PA-CF/
GF,PC,PC+ABS,ABS,ASA,PLA,PVA(PLA用水溶性サポート材),
Hips(ABS,PC,PC+ABS用サポート材),
SP5000(スーパーエンプラ用サポート材)
その他1.75径フィラメント全般
販売店 : キヤノンマーケティングジャパン株式会社
株式会社大塚商会
株式会社シーキューブ
URL : https://intamsys.jp/
【INTAMSYSについて】
2014年中国上海で設立された、100%自社開発・生産の産業用3Dプリンターメーカー。
PEEK対応3Dプリンター世界シェアNo1。
オランダ海軍など国内外の公的機関での導入実績が多数あり、米国市場・ヨーロッパ市場など世界中で高い評価を受けているグローバル企業です。
【株式会社フュージョンテクノロジーについて】
2014年に設立された国内3Dプリンターメーカーとして独自ブランド「L-DEVOシリーズ」を製造販売する他、INTAMSYS日本総代理店、Formlabs日本正規代理店として世界中の優れた3Dプリント機器・各種造形材料の輸入販売・技術サポートを行っています。
2014年の設立以来一貫して3Dプリンティング技術を磨き続け、世界中のさまざまな産業・分野に対して、多くの技術革新をもたらしています。
■会社概要
商号 : 株式会社フュージョンテクノロジー
代表者 : 代表取締役 井上 勤
所在地 : 〒170-0013 東京都豊島区東池袋5-7-3 REID-C 6F
設立 : 2014年7月
事業内容: 3Dプリンターの販売・開発・技術サポート、
各種造形材料の輸入・販売
資本金 : 1,200万円