日米でグローバルに活動するコンサルティングファーム、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社[本社:東京都港区]の代表取締役社長である榊巻 亮が2023年4月、『世界で一番やさしい考え方の教科書』(以下、本書)を出版しました。
AIが徐々に人間の知的生産の領域を浸食し始めており、「人間は知識より考える力で勝負しなければならない未来」がすぐそこまで来ています。
しかし「考える力を持て」と言われても「私、賢くないから」「考えても浅いと怒られるから」と尻込みする人が多いのではないでしょうか。本書は、そんな人たちに向けて「考えることは決して才能やアートではなく、いつでも再現可能な作業なんだ」を小説形式で分かりやすく伝える本です。
■「考える」は再現可能な作業だ
世の中には「XX思考」のような「考えるためのツール」があふれています。しかし本書では、これらを使うだけでは考えたことにはならない、と訴えます。
わたしたちケンブリッジはこう考えます。AIにはできない、人間ならではの「考える」は、思考の前後に「他者の認知」と「行動」を追加して一連のプロセスにすることで初めて成立する、と(下図)。本書では、この一連のプロセスを「日常の振舞い」レベルに落とし込みました。これにより「考える」をいつでも再現可能な作業にすることができるのです。
■考えようともがく主人公、考えようとしない部下
「考える」という抽象的なテーマを身近なものにするため、本書はビジネス小説形式を採用しました。物語は、主人公が「もっとしっかり考えて」と上司に指摘されるところから始まります。主人公がどのようにして「考える力」を手に入れ、繰り返し使っていけるようになるのか、に寄り添うことで、読者は再現可能な「考える」作業の進め方を知ることができます。
また「思考停止する部下」の存在も物語に深みを与えます。みなさんの周りにもいるであろう「いくら指摘しても考えようとしない人」の目をどう覚まさせるか、もまた、本書の見どころです。
■コンサルタントの「門外不出」をあえて公開
わたしたちケンブリッジのコンサルタントは本書に書かれた「考え方」に基づいた活動を行い、これまで数多くのプロジェクトを成功させてきました。数十億円規模のシステム刷新から新規事業創造まで、領域や業種を問わずあらゆるプロジェクトを手掛け成功させるのがわたしたちの特徴です。これらの成功を下支えする「門外不出のコア技術」が、本書に詰まっています。
本来、こうしたノウハウは秘匿されるものですが、わたしたちのビジョンのひとつである「変革をリードする人材で溢れた社会を作る」に則り、あえて公開することにしました。
業界の知識や個人の経験に依存する事業活動はいずれAIに代替される可能性が高い、とわたしたちは考えます。一人でも多くの人が本書を通じて「人間ならではの『考える力』」をいつでも行使できる世界が訪れることを願ってやみません。
■書籍概要
『世界で一番やさしい考え方の教科書』
著者 :榊巻 亮
発売日 :2023年04月17日
価格 :1,760円(税込)
発行元 :日経BP
ページ数:304ページ
ISBN :9784296202010
■著者プロフィール
榊巻 亮(さかまき りょう)
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社 代表取締役社長・コンサルタント。大学卒業後、大和ハウス工業に入社。住宅の設計業務に従事すると同時に、業務改善活動に携わり、改革をやり遂げる大変さ、現場を巻き込み納得感を引き出すことの大事さを痛感する。大和ハウス時代に「変革に巻き込まれる」経験、「変革をリードする」経験。現場の立場でプロジェクトを推進することの重要性を実感。
ケンブリッジ入社後は「現場を変えられるコンサルタント」を目指し、金融・通信・運送など幅広い業界で業務改革プロジェクトに参画している。新サービス立ち上げプロジェクトや、人材育成を重視したプロジェクトなども数多く支援。ファシリテーションを活かした納得感のあるプロジェクト推進を得意としている。
一級建築士。
主な著書
・業務改革の教科書(日本経済新聞出版社)
・世界で一番やさしい会議の教科書(日経BP) など
■書籍詳細
書籍紹介ページ|ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ
https://www.ctp.co.jp/book/book560/?utm_source=pr&utm_medium=20230516
■ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社について
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズは「変革プロジェクトを成功させる」のが得意な、日本および北米で事業を展開するコンサルティングファームです。自社のやり方や都合を押し付けるのではなく、お客様自身の変革マインドを引き出し、実行可能で納得感のあるゴールをお客様と共に決め、部門横断型の難解な課題や抵抗勢力など変革を阻む壁を超えながら、変革プロジェクトを成功へと導きます。