情報を暗号化した上で分散管理する「秘密分散技術」によりデータの保護、データの利活用を追求する株式会社ZenmuTech(ゼンムテック、以下、ZenmuTech、代表取締役社長CEO:田口 善一、本社:東京都中央区)は、この度、第三者割当増資、有償新株予約権の割当を実施し、2023年におこなった本ラウンドの総額として約2.4億円を資金調達したことをお知らせします。新たに事業会社やVC、個人投資家を引受先とし、累計調達金額は約12億円超となり、今回の調達を契機に、人材採用を中心に主力プロダクトの販売拡大や新規事業への成長投資を推進してまいります。
【直近の事業状況 主力プロダクト「ZENMU Virtual Drive」利用企業倍増】
コロナ禍と働き方改革の推進により、テレワーク導入企業が増加したことで、様々な場所でPCを使用する機会が増えています。安全なPCの社外持ち出しは、業種業態問わず、全ての企業で必要となっています。
独自の秘密分散技術(※1)を用いた主力プロダクト「ZENMU Virtual Drive」(※2)は通信環境やサーバーの性能に左右されることのない利便性を持ち、面倒なサーバー構築が不要で導入の手間やコストを抑えられるため、全日本空輸株式会社をはじめとした大企業への導入が進んでおります。
「安全性・低コスト・手間がかからない」という点が好評で、ZENMU製品の利用企業はこの1年で2倍に増加しています。
【調達の目的と今後の展開 ZENMU Virtual Driveや新規事業への成長投資】
ZenmuTechは今回の第三者割当増資で調達した資金を用いて、ZENMU Virtual Driveのさらなる販売拡大とサービス運営体制の強化を行うとともに、国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究のもと秘密分散技術を応用した秘匿計算(秘密計算)技術(※3)の事業化を進めるためエンジニアの積極採用や海外での事業展開に向けた成長投資を行う予定です。
【投資家一覧】
今回の資金調達は、下記の投資家を引受先としています。(以下50音順)
株式会社AIST-Solutions(国立研究開発法人産業技術総合研究所100%子会社)
イノベーション・エンジン株式会社
株式会社エイチアンドパートナーズ
一般社団法人 共同通信社
株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー
中国電力株式会社
とっとり地方創生ファンド3号
株式会社ハウディ・インベストメント
北陸電力ビジネス・インベストメント合同会社
株式会社矢野経済研究所
その他事業会社、個人等
【採用活動の強化について】
今回の資金調達に合わせ、主力プロダクトのZENMU Virtual Drive開発および新事業の秘匿計算についてエンジニア職を中心に積極採用を進めております。ご興味のある方はぜひご応募ください。
https://zenmutech.com/company/recruit/
(※1) 秘密分散技術とは?:「秘密分散技術」は、これまでのセキュリティ技術の基本となっていた暗号化技術に代わるものとして注目されている技術です。データを「それ自体は意味を持たないいくつかの分散片」に分け、それぞれの分散片を別の環境で管理することで、データの保護と安全性を高めます。
ZenmuTechは、自社開発の秘密分散技術「ZENMU-AONT」を自社プロダクトに利用するほかSDK(以下、ZENMU Engine)として提供しており、ZENMU Engineは、これまで、パートナー企業により、グローバルの拠点間でのデータ転送、添付メール、ドローンに搭載したセンサーやカメラの情報の秘匿化、PCログイン認証サービスなど、様々な分野のソリューションに利用されています。暗号化したデータを一切復元することなく計算処理を実行。クラウドや社内サーバー、環境を問わず安全なデータの受け渡しと加工・分析が可能になります。
(※2) ZENMU Virtual Driveとは?:ZENMU Virtual Driveは、独自の「秘密分散技術」を活用し、PC内のユーザーデータを意味のない形に変えて分割し、「PC」と「クラウドまたはスマートフォン等」に別々に分散管理します。分散片が揃わないとデータが復元されず、また、管理者が遠隔でロックすることでPC内へのデータアクセスを不能な状態にすることができます。
PC内には無意味な分散片しか無いので、万一PCの紛失や盗難が起こっても情報漏洩しない仕組みとなります。
(※3) 秘匿計算(秘密計算)技術とは?:暗号化したデータを一切復元することなく計算処理を実行。クラウドや社内サーバー、環境を問わず安全なデータの受け渡しと加工・分析が可能になります。
■株式会社ZenmuTechについて
秘密分散技術は、データを「それ自体は意味を持たないいくつかの分散片」に分け、それぞれの分散片を別の環境で管理することで、データの保護と安全性を高める技術です。ZenmuTechは、ZENMU-AONTの秘密分散技術をSDKとして提供するZENMU EngineやPCからの情報漏洩を防ぐ「ZENMU Virtual Drive」をはじめとする自社製品を開発・販売し、多くの企業様にご利用いただいております。
また、秘匿計算の分野では、産総研との協働による研究や社会実装に向け、秘匿計算データベースプラットフォーム「QueryAhead」を提供しています。
ZenmuTechは、これからも、従来の暗号化技術では実現できなかった高セキュアなソリューションを実現するために、革新的な技術力とオープンイノベーションによる創造力により、データの保護、データの利活用を追求し、広く社会に貢献してまいります。
【会社概要】
社名 : 株式会社ZenmuTech(ゼンムテック)
本社所在地 : 東京都中央区銀座8-17-5 THE HUB 銀座OCT804
代表取締役社長CEO: 田口 善一
設立 : 2014年3月4日
【サービス紹介】
ZENMU Virtual Drive
セキュリティ・利便性・高生産性を実現するエンドポイントセキュリティ