ラティス・テクノロジー株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:鳥谷 浩志、以下、ラティス)は、XVLに変換されたセマンティックPMIの3D図面情報を、生産技術や製造、仕入れ先などで3D CADを利用せず手軽に閲覧できる無償ビューワ「XVL Player」の最新版Ver.23.0(以下、新バージョン)の提供を2023年2月22日に開始しました。新バージョンにより、図面と同等の情報を超軽量3DのXVL上で手軽に誰でも参照できるようになります。
製造業では、製品設計図として2D図面が広く利用されています。2D図面は、読み解くには熟練のスキルが必要であり、また、情報を見落としやすいといった問題がありました。たとえば、図面に記載されている表面処理などの加工情報や公差情報、注記、寸法などの設計情報を、正しく把握して読み取るには、図面のルールを理解する必要があり、その教育には長い時間を必要とします。また、2D図面では、対象となる基準面が分かりにくいことなどから見落としや転記ミス、誤解が発生し、設計が問い合わせに対応するなど無駄な工数がかかっていました。
設計情報が3D図面として展開されることで、正確に設計情報が把握できるので、設計意図を正しく把握することができます。先にリリースした「XVL Converter Advanced」では、CATIA V5で設定した設計情報をセマンティックPMI(*1)としてXVLデータに変換できます。生産技術や製造部門、仕入れ先など関係者は、新バージョン(*2)の無償ビューワ「XVL Player」を利用することで、2D図面と同等の設計情報を、分かりやすい3D情報として確認することができます。
*1 PMI(Product Manufacturing Information)とは、製品製造情報のこと
*2 PMI参照は3D図面参照に対応した「XVL Player Advanced」モードでご利用いただく必要があります。
設計部門は3D設計後の2D図面作成業務がなくなるとともに、新バージョンにより設計意図を関係者に正しく伝えることができるので、出図後の設計への問い合わせ削減につながり、より付加価値の高い設計業務に専念できます。また、関係者が正確な設計情報を3Dで把握できるので手戻りを減らすことができます。さらに、関係者間に3D図面を一気に流通させることで、プロセスの並列化を促進、生産のリードタイムを短縮することができます。
なお、今回の新バージョンは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業“「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業」の一環となる「サプライチェーンの迅速かつ柔軟な組換えに資するデジタル技術の開発支援」”において得られた成果を一部活用しています。
※参考 XVL Converter Advanced プレスリリース: https://www.lattice.co.jp/news/2022/1201-press
【製品情報】
・製品名称 : XVL Player/XVL Player 64-bit Edition
・リースバージョン : Ver.23.0
・最新版インストール: https://www.lattice.co.jp/download/xvl-player/
・その他 : PMIの参照は3D図面参照に対応した
「XVL Player Advanced」モードで
ご利用いただく必要があります。
■お問い合わせ先■
<XVLセールスパートナー一覧>
https://www.lattice.co.jp/company/partners/
<ラティス・テクノロジー株式会社>
https://www.lattice.co.jp/contact/
■XVLとは?
ラティス・テクノロジーが開発した、世界トップ水準の性能を持つ3D軽量化技術です。製造現場に蓄積された3次元CADの大規模データを活用するソリューション基盤として、国内外の数多くの企業で採用されています。
【会社概要】
商号 : ラティス・テクノロジー株式会社(Lattice Technology Co.,Ltd.)
本社 : 〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル10階
代表 : 代表取締役社長 鳥谷 浩志
資本金 : 7億円
事業内容: 超軽量3DフォーマットXVL関連ソフトウェアの開発・販売、
コンサルティングなど、3Dデータ活用のソリューションサービス提供
URL : https://www.lattice.co.jp/
【その他】
・XVLはラティス・テクノロジー株式会社の登録商標です。
・その他記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。