フロスト&サリバンの最近の分析によると、サイバー脅威インテリジェンス(CTI)は、サイバー防御プログラムの基礎であり、進化し続ける脅威に企業が対応するために求められている製品であると考えられます。
攻撃の量、複雑性が指数関数的に増大しており、セキュリティを重要視する組織はサイバーセキュリティに対する予算を強化し、サイバー犯罪を把握、予防できる革新的なソリューションを探しています。フロスト&サリバンの最近の分析によると、サイバー脅威インテリジェンス(CTI)は、サイバー防御プログラムの基礎であり、進化し続ける脅威に企業が対応するために求められている製品と考えています。CTIは脅威インテリジェンスサービス市場の1つのセグメントであり、脅威インテリジェンスプラットフォーム、デジタルリスク保護などが含まれます。世界のCTI市場は2.5倍に拡大、2020年の3億9220万ドルから2023年までに9億8180万ドルにまで達し、年平均成長率は35.8%になると予測されます。地理的には2023年まで北米が大きく市場シェアを有し、欧州・中東およびアフリカ地域(EMEA)、アジア太平洋地域(APAC)と続きます。
「サイバー犯罪に対するコストが増加、サイバー領域での地政学的対立が増加するなか、企業は攻撃者の手口、損害の予測および予防の手段を学ぶためにCTIプロバイダーに注目しています」、フロスト&サリバンのサイバーセキュリティ部門のリサーチアナリスト、ミキータ・ハネッツは言います。「顧客はより手ごろな価格で使いやすい統合されたソリューションを求めるため、ベンダーは様々なインテリジェンスに関するニーズに対して全て一度に応えようとしています。その結果、ベンダーの多くは、自前のソフトウェアまたは他のセキュリティベンダーと協力することで、関連するサイバー活動に関する知見を提供し、脅威インテリジェンスにおいてより積極的な役割を担おうとしています」。
更にハネッツは言います、「ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)モデルの出現により、CTIベンダーに新たな機会がもたらされました。インテリジェンスに関する幅広い用途をサポートするSaaSベンダーとして自身を位置付ける脅威インテリジェンスプロバイダーが増加しています」。
市場関係者は、以下の成長機会に注目してください:
・デジタルリスク保護(DRP)市場への拡大:CTIとDRPの融合により、ベンダーは攻撃の痕跡の通知から漏洩した資格情報に関してまで、CTIの重要なサプライヤーとなるだろう。ベンダーはまた、DRP用途の中間市場にも参入し、今後他のインテリジェンス商品のアップセルも行うようになるだろう。
・脅威インテリジェンスプラットフォーム(TIP)市場への拡大:脅威フィードの集約から基本的なハンティング機能の追加により、CTIベンダーは、顧客が単一のプラットフォームで驚異インテリジェンスへアクセスし運用できる総合的なSaaSを提供できるようになるだろう。
・セキュリティベンダーとのパートナーシップ:セキュリティベンダーは、1つまたは複数のCTIベンダーとの協力により脅威インテリジェンスを強化し、より高額なタイプの製品(エンドポイントセキュリティなど)を扱うべきである。このようなパートナーシップは、脅威インテリジェンスプロバイダーの売り上げ増加および市場シェア拡大をもたらすだろう。
次世代のサイバーセキュリティを強化するサイバー脅威インテリジェンスは、フロスト&サリバンセキュリティ部門の最新の調査分析であり、Frost & Sullivan Leadership Councilを通して閲覧可能です。Frost & Sullivan Leadership Councilは、企業がこの不透明な未来で成功するための、継続した成長機会の流れを特定するためご支援します。
フロスト・アンド・サリバンについて
フロスト・アンド・サリバン・ジャパン株式会社
沿革:2009年3月 日本支社「フロスト&サリバン インターナショナル」設立
2014年1月 日本法人「フロスト&サリバン ジャパン株式会社」設立
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