1990年に劇場公開され、日本をはじめ世界中で大ヒットを記録した映画『プリティ・ウーマン』。ロサンゼルスを舞台に、リチャード・ギア演じる敏腕ビジネスマンのエドワードと、ジュリア・ロバーツ演じる無邪気なコールガールのヴィヴィアンが織りなす恋物語に見る者すべてが熱くなった。その『プリティ・ウーマン』のミュージカル版が日本初上陸する。
2018年に初演され、ニューヨークのブロードウェイとロンドンのウエストエンドで上演された本作は、多くのハリウッド映画の脚本を手掛けるJ.F.ロートンと映画『プリティ・ウーマン』を手がけたゲイリー・マーシャルが共同で脚本を担当、グラミー賞に輝くアーティスト、ブライアン・アダムスが初めてミュージカルの楽曲を手がけたことも話題に。
ミュージカル日本上陸を前に、8月24日に東京・TOHOシネマズ立川立飛にてミュージカル初上陸を記念した立飛グループ創立100周年記念事業PRESENTS 映画『プリティ・ウーマン』招待上映イベントが開催された。歌舞伎役者・尾上右近がトークショーに登壇し、映画版、そしてミュージカル版の魅力などのトークを展開。そのイベント直後に、改めて『プリティ・ウーマン』の魅力と見どころについて聞かせてもらった。
映画が公開されたのが1990年。1992年生まれの尾上にとっては、生まれる前の作品ということになるが「公開から34年くらい経っている作品ですが、人とのつながりや関わり方という部分においては現代にも通じるものを感じました。そういう意味で、“時代を選ばない作品”と言いますか、すごく新鮮に見ることができました」と、色褪せない魅力があると再認識したという。
尾上がトークショーの時に「なぜこれをミュージカルにしてなかったんだろう?と思いました」と語っていたが、大ヒットした映画の後、ミュージカル化されるまで長い年月が流れている。「ミュージカル化されて、それが日本でも上演されることが嬉しいですね。映画の中で2人がオペラ鑑賞するシーンがありますが、舞台人の一人として、ミュージカルでもそのシーンに期待しています。劇中劇をどのように表現するのか興味があります」と大きな期待を寄せている。さらに「映画でも音楽が印象的な使われ方をされていましたが、ミュージカルだとより“音楽”が重要になってくると思うのです。映画ではセリフとして言葉を交わしますが、ミュージカルの場合は歌で表現しますから、ミュージカル版の中から名曲として残っていく曲もたくさんあるのではないでしょうか」とミュージカル版独自の“音楽”にも注目していると語った。
最後は「映画を見た人はもちろん、映画を観てないという方もミュージカル版を楽しめると思います。生の舞台ならではの空気感だったり、その時にしか味わえないものがありますのですごく楽しみです」という期待を込めたメッセージで締めくくった。
ブロードウェイ・ミュージカル『プリティ・ウーマン』は、2024年9月11日から16日まで東京・新国立劇場 オペラハウスで、9月18日から23日まで東京・TACHIKAWA STAGE GARDEN(立川ステージガーデン)で上演。ほか、10月には大阪での上演も予定されている。
<初来日公演>
日程:2024年9月11日(水)〜9月16日(月)8回公演
会場:新国立劇場 オペラパレス(京王新線「初台駅」直結)
<立川公演>
日程:2024年9月18日(水)〜9月23日(月)8回公演
会場:TACHIKAWA STAGE GARDEN (JR中央線 立川駅)
料金:S席 16,000円 A席 12,000円 B席 9,000円
公演公式ホームページ http://prettywomanjapan.jp