プラスサイズ専門店として日本一の商品数を誇る通販サイトを運営する滋賀県の企業だ。
社長を務めるのは大谷利恵。
2022年5月30日に出版された書籍「突き抜ける中小企業23」に女性経営者として紹介された。
楽天ブックス: 突き抜ける中小企業23 モノづくり企業編
https://books.rakuten.co.jp/rb/17164919/
23社の中で女性の経営者は大谷利恵社長のみ。
ロングヘアのゆるく巻いた髪にワンピース。
「やり手の女社長」のイメージとは異なりふわっとした可愛らしい印象は正直、年商20億円企業の社長とは思えない。
わずか13人という従業員は全て女性。その内、半数が主婦や子供を育てる母親だ。
大谷利恵自身も大学生と高校生の2人の子供を持つ母親であり、創業前は専業主婦だった。
要らなくなったモノを売ればお金が入る。
そう知人から聞いて子供の絵本や服をYahoo! オークションに出品した。
どんどん販売が楽しくなり、売るモノが無くなると「しまむら」で服を買い次から次へと出品。滋賀県中のしまむらに行っては、売れそうな服を買って売る。販売の楽しさを知り、気がつけばすでにひと月の売上は300万を越えていた。
■知識もコネもない専業主婦から社長へ
それでも当時は、ビジネスをしている意識は無かったという。
ある日自宅に税務署の職員が来た事で、初めてビジネスをしていた事に気付かされる。
個人事業主へ転身後、国内大手楽天市場への出店を機にプラスサイズ専門店「ゴールドジャパン」が誕生したのだ。
しかし、通販サイト立ち上げのノウハウもコネも無い。
「どうしたら売れるか、買いやすい店になるか、とにかく無我夢中で分からない事を一つ一つ潰していきました。」
最初は1ヶ月4,000円程度だった売上が10ヶ月で700万円へと急成長。
気づけば365日休む事なく毎日睡眠時間は3時間程度。
体調を崩して子供達の世話が出来ない時は実家の両親に来てもらってたという。
年商が4億円に到達した2012年、株式会社インターナショナルスワングループを設立した。
■著しい成長を遂げるスワングループの秘訣とは
(1)最小の設備と人員で最大の生産性を上げる仕組み
滋賀県にある本社では企画や制作などクリエイティブな業務までを行い、受注や発送は外注の倉庫に委託している。
これこそが従業員わずか13人で年商20億円を売り上げる生産性の高さだ。
とはいえ、どの企業もすぐに真似できるものではなく力強い理念とメソッドを確立しているからこそである。
(2)顧客第一主義
「企業にとって1番大事なのは決算書に載らない顧客。顧客こそ資産です」
そう話す大谷利恵社長は、創業時から現在に至るまで顧客第一主義を貫く。
常に顧客の些細な悩みや不便さを聞き逃さず商品開発にフィードバックすることにより、「こんな商品を待っていた」とゴールドジャパン独自のヒット商品が次々と誕生している。
(3) 通販サイトで類を見ない独自の取り組み
直接ファンの声に耳を傾けるための撮影会やランチ会、パーティー、コスプレイベントなども開催している。
また、年間購入金額に応じて誕生日プレゼントやお中元、お歳暮を進呈するなど、大手百貨店の外商サロンのように礼を尽くす手厚いおもてなしを実践。他の通販サイトで類を見ない独自の取り組みだ。
「服を売って終わりではなく、ワクワクするような楽しみを提供したい。
愛情を深めていく、生涯にわたる絆づくりができるブランドが作りたかった。」
近年、多様性の時代にあってモノよりもコトへの執着が著しく、どのように消費者にリーチし、ダイレクトにアプローチするかが問われている。
BtoCではなくDtoC(Direct to Consumer)のビジネスモデルの台頭が目覚ましい。
インターナショナルスワングループの独自的な運営はまさにそれに等しい。
インターナショナルスワングループがここまで急成長したのは、何か大層な戦略展開をしたわけでもなく、謙虚に努力を重ねてきたからだと大谷利恵社長は話す。
「苦難も試練だけど 私は成功も試練だと思う。成功した結果、地位や名声、財に酔っておぼれ、努力を怠るようになってしまうでしょ?
業績が伸びている時こそ、成功を糧に更に気高い目標を掲げ謙虚に努力を重ねていかないと駄目だと思うんだよね…。仕事でしか味わえない心から湧き上がるような喜び、スワングループにはコレが栄養剤ね(笑)」
(本記事は『突き抜ける中小企業23』より一部抜粋したものです)
2022年5月30日発売
「レディースファッション通販サワアラモード」はhttps://www.ala-mode.jp/
【本件に関するお問い合わせ】
会社名:株式会社インターナショナルスワングループ
担当者:廣嶋 理菜
TEL:080-1465-1799
E-Mail:mail@swan-group.net